International Open Data Day 2014@流山 アイディアソンの手の内

International Open Data Day 2014@流山というイベント内で「当日のファシリテーション」と「アイディアソン(グループワーク)の進行づくり」に参加しました。

話を受けたのが一週間前で、与えられた90分という枠は真っ白でした。
グループワーク(アイディアソン)の目的を聞くと、OpenDataを使ったアイデアを出すこと。

90分でそこまで持って行くのはかなり難しい・・・
集まる人は私も含め、まだ「Open Data」の認識のない人ばかり。
しかし90分でどうにかアイディア出しまではやって形にしたい。という希望がありました。

そこで、最初に取りかかったことはファシリテーションの基本にあてはめること。

グループワークの基本

[共有]→[発散]→[収束]→[共有]

今回のケースで言えば、

[共有]
・OpenDataとは?
流山市の課題は?

[発散]
・課題に対するアイディア

[収束]
・アイディアの絞り込み

[共有]
・アイディアの発表

としました。

ここで、問題なのは最初の[共有]です。
最初っから無茶なんです(笑)

今回の参加者は初対面でOpenDataに関しても認識がない=[共有]しないといけない。
そのため
「OpenDataとは?」という点は、先に行われる奥村先生のスピーチ次第。
そして「流山市の課題は?」という点もそれぞれが感じることなので、課題の共有も必要な状態。

そこで、どうにか課題の[共有]をしてから、アイディアの[発散]に入るための対策として行ったのが次の2つです。

1.具体的なアイディア案資料の配布 or 市の担当職員のスピーチ
今ある課題の[共有]と「アイディア」というゴールの[共有]です。

2.「課題」共有のグループワーク
実際に参加者が持つ課題の共有を狙いました。
誰かの課題より、参加している方の「自分達の課題」を話し合うためです。

この2つを[共有]の時間にねじ込んだため、自己紹介を含めると、90分のうち半分の時間を使う計算です。
実際には案の定、2.の課題共有の時間はオーバーしました。
アイディア出しのグループワークの前に課題出しのグループワーク[共有]〜[共有]をしているようなものなのでこれは織り込み済みでしたが。
そこからアイディア出しの[発散]に繋がればと思っており、当日も見事につながりました。


残り半分の時間(45分)でアイディアの[発散]→[収束]→[共有]

発表資料作成の時間もあるし到底無理だ〜
と思ったので、
このアイディアをどこまでつめるのか?という点を検討し
「具体的な実現・実用性よりニーズを重視」という方針にしてもらいました。

時間をかければ、有識者や当事者の方が集まっていたので、もっと突っ込んだデータの使い方や実現の仕方。
アイディアをより具体的にする話が出来たと思いますが、それは次のステップとして。

最終的な発表もフォーマットを準備するか迷ったのですが、2つの理由でやめました。
1つ目はアイディアをとらわれずに表現してもらえるように。
2つ目はテーマごとのアイディアの数も限定しないように。

しかも、それぞれのグループで、すごいアイディア表現が生まれるかも?
なんていうのも期待しつつ。以上のように90分の構成を考えました。


正直、「絵に描いた餅」に近い。
まあニーズだけはしっかり形に出来れば。
と思っていたのですが、、、

全てのテーマでしっかりとアイディアが出され、具体的なレベルまで問題と対策の指摘がなされました。
これは集まった人がすごい。各テーブルのファシリテーションおよび参加者の方の協力と知恵が予想をはるかに上回っていたのだと思います。
そして一番狙いたかったのは「その場で生まれるチームワーク」。終わって「楽しかったな」と思える点でした。

絵に描いた餅が実現しちゃったよ。
そんな出来栄えで、私としては大満足。もう満点でいいんじゃないかという思いでした。