2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年を漢字一文字で振り返るならば

2013年の世相を表す漢字は2020年の東京オリンピックが決まったこともあり「輪」でしたが、私の1年を振り返るならばになりました。 年末のイベントで書いたものですが、・「転」職した ・夫婦で役割を逆「転」させた ・退職後のスタートダッシュで「転」んだ …

2013年を振り返って

2013年の振り返り。本当に個人的な内容になっていますが、自分の振り返りようにも。実はネタだけ仕込んでいたのですが、ちゃんとブログに書くには年を越してしまいました。 それでも2013年を振り返ってみたいと思います。 2013年 今年辞めたこと(ベスト3)1…

待合室から社会を変える

病院や診療所の待合室。どれぐらいの数があると思いますか?30万か所以上あるそうです。それに薬局の5万か所を足すと、全国には35万か所もの待合室があるそうです。 では、その待合室をどれぐらいの人が使っているか。平成23年度の患者数調査では、外来患者…

コミュニティーに属していないデメリット

会社を辞めると収入が安定しない。 ローンは?社会保険は?? そんな経済的なことばかりで、「コミュニティーに属さなくなる」という点については考えていなかった。コミュニティーに属さないということは、自分を映す人がいないということである収入がなく…

コミュニティーとは空気のような存在で、しゃべることは娯楽である

空気のような存在自分が所属している組織、そしてその中での繋がり。 普段意識することはありませんが、これがなくなるとどうなるか。この数か月、私は組織に属さず過ごしてきました。 それ自体で困ることがあるとは思っていなかったのですが、 とても息苦し…

消費税をあげると病院経営が悪化する 損税の話

「消費税をあげると病院経営が悪化する」ということを知っていますか?『ん?増税で生活費を圧迫するから患者が減る?』いえいえ。仕組み上、消費税を増税するとからなず医療機関は原価が嵩むようになっています。 医療機関が診察で受け取る診療報酬。 診察…

絶対論の話は信じない方がいい

あるツイートから、それをリツイートしたりお気に入りに登録してくれた人をフォローしたりツイートを観察してみました。するとずっと同じようなツイートをする人がいるんですね。それはもちろん正しいことと信じてることだと思うから、そして実際正しいこと…

「埼玉の医師数は京都の半分」 平成24年(2012年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況

厚生労働省より2012年末の医師・歯科医師・薬剤師数の発表がありました。 それによると、 「医師数が初めて30万人超え」 「5人に1人は女性医師」 「小児科、産婦人科・産科は医師数増」 ということで、大学医学部の定員増などで医師数は増加し、医師不足が懸…

「長い待ち時間、短い診療時間」への不満をなくすには

病院での待ち時間は、常に医療への不満のトップ項目です。 そして散々待ったのに診察時間は数分。 診察時間の短さも医療への不満上位に並ぶ項目です。 しかし世界と比較すると、 日本の1人当たりの受診回数は13.1回/年 (2010年 OECD加盟国内でトップ、2011…

第3回流山市子ども・子育て会議の傍聴してきました。

すっかり日程を勘違いしていたため直前の申込。 まぁ傍聴は4名だったので余裕でした。今回は先日参加したワークショップとアンケートの結果報告がありました。 その後ヒアリングによるニーズ調査を行う話がありました。このニーズ調査をグループ形式で各施設…

日本人は満足しない性格

日本人は医療や自分の健康について不満が多い。というデータがあります。 これに関して調べていると面白い資料がありました。 『なぜ日本人は世界一素晴らしい医療に世界一不満を持つのか?』 医学部 1 年 田中 健一2011年度名古屋大学学生論文コンテスト 優…

流山でファシリテーションを広げよう

ファシリテーションとは会議や議論を円滑に進めるための術です。これを知っていると、色々な形の会議や打ち合わせができたり、複数人でのアイデア出しにも使えると思います。このファシリテーションを学べる場が流山にはあります。 月一回、生涯学習センター…

夜間休日に病院へ行く際の3つの心得

夜間休日に病院へ行かないに越したことはないですが、 怪我や病気はいつでも時間を選びません。 特に子どもは夜になると体調が悪化することが多いですよね。なので病院も24時間対応する病院があり、私たちは夜中でも病院に行くことができます。しかし、夜間…

医療には自己(窓口)負担よりずっとお金がかかっています。

日本の医療費について世界と比較してきましたが、実生活では想像しづらいですよね。 そこで、今回ははじめていった病院で払うことになる初診料で考えてみたいと思います。70歳未満の成人の方が3割の自己(窓口)負担ということはよく知られていますが、子ど…

OECDヘルスデータ2013より「日本の医療費は安い」とは言えなくなってきた

「日本の医療費は安い」社会保障の話で医療費が話題に上がると、「世界と比較すると日本の医療費は安いんですよ」と言われてきました。 OECD内でも医療費は平均以下で、世界トップクラスの平均寿命を誇っている。しかし、日本の医療費が安いとは言えなくなっ…

インフルエンザワクチンが効かなかったのは、予想が外れたわけじゃなかったの!?

昨冬のインフルエンザワクチン、効果減弱の理由:日経メディカル という記事がありましたのでご紹介。昨シーズンはインフルエンザの集団感染のニュースが多くありました。 高齢者施設で特に多かったようですが、ワクチンを接種していた入所者が発症した例も…

日本の医療費も資産も消費もシニア世代が握っているが格差も大きい

国民医療費をみると、全体の医療費の55.6%が65歳以上 (平成23年度 国民医療費の概況より)です。そして二人以上の世帯のうち、日本の貯蓄の6割を60歳以上が保有し、人口の5割が60歳以上です。家計調査年報(貯蓄・負債編)平成24年より総人口では65歳以上が…

【アンケート】インフルエンザ予防接種打ちましたか? 結果発表

【パパ・ママ アンケート】 インフルエンザ予防接種打ちましたか?アンケートのご協力ありがとうございました。 結果を発表いたします。今年インフルエンザの予防接種を受けましたか?という問いに対して「親子で受けた」という方が64%と、一番多い結果にな…

日本の今後の医療費を年齢階級で考える

2011年度の日本の医療費は38.5兆円です。 毎年1兆円ずつ増えると予想されており、今後も医療費は増え続ける方向です。 2011年度も過去最高の医療費を記録ました。 医療費の内訳を年齢別にみていくと、今、日本の置かれている状況がどれだけ緊迫したものかわ…

自治体の医療費助成は多い方がお得?でもない

乳幼児、予防接種などには自治体による助成制度があります。乳幼児の医療費で言えば、元々は「2割の自己負担」となっています。 そこから「都道府県」の助成が入り、さらに「市区町村」ごとの助成が上乗せされ、 最終的な自己負担の医療費が決まります。その…

インフルエンザの予防接種受けましたか?

今年も寒くなってきました。 そうすると職場でも「インフルエンザを受けてください」「助成を出します」などという話が出てくるかと思います。 かかりつけの病院があれば張り紙などでの告知も出てきますよよね。そんなインフルエンザの予防接種ですが、 私が…

流山の子育て環境は設備もサービスも充実! でも足りないものがある

流山市で行われたワークショップに参加してきました。市内4地区で子育てワークショップを開催託児つきでしたので、今回は夫婦で参加してきました。来場者は12名。 子育て評議委員は8名。 市役所の方が5名ぐらい?保育スタッフもいるので、 今回も参加者のほ…

医者は健康のプロではない

前回のエントリーで家庭医は儲からないと書きました。家庭医に求められる「予防」や「健康管理」をするより、病人をバンバン診察した方が儲かる仕組みになっています。 薬の処方と検査から得られる利益が多いのです。しかも出来高払いなので、必要以上に薬の…

かかりつけ医の闇の歴史 家庭医は儲からない?

『家庭医と総合診療医(とかかりつけ医)の違い』について書いたところ、「かかりつけ医」という意味不明な言葉が流布し、家庭医という言葉が忌避されて来た背景には不幸な歴史がある。ということを紹介していただきました。総合診療医普及のカギは報酬制度 …

総合診療医が小児を診る信頼性

先日日本プライマリ・ケア学会のレポートをいただき、 「総合診療医に診てもらった親のアンケート」という、そのままズバリのアンケート結果を読ませていただきました。前回のエントリーにあるように、総合診療医なので、まちの開業医ではなく、病院での対応…

家庭医と総合診療医(とかかりつけ医)の違い

「家庭医」と「総合診療医」最近よく話題になるのですが、期待される役割は近く、 これという説明を聞いていなかったので、同意義に使っていました。 なんとなくのイメージは、「総合診療」は学問として呼び名がついていて、「家庭医」はどちかというと俗称…

子どもを小児科医以外の医師に診察してもらうことをどう思いますか?

子どもを小児科医以外の医師に診察してもらうことをどう思いますか?という内容でアンケートを実施しました。 回答はシンプルにとても不安 少し不安 どちらとも言えない 不安はないの4択そして下記のような結果になりました。強い希望は少ないですが、やっぱ…

時間軸でワークライフバランスを見直してみよう

イクメンイクメンというが、世間では家事育児の男女比はどうなっているのか? 『平成23年社会生活基本調査』をみると、時間軸でとてもわかりやすいと思います。まず、家事時間。 30代以降の女性の家事時間が4時間を超えていることに驚き。 それに引き換え、1…

県立と赤十字という異なる経営主体病院の日本初の連携運営はあくまで「連携」どまり

前回に引き続き。 埼玉県立小児医療センターの移転の問題を調べていると、さいたま赤十字病院と同じ区画に移転することがわかりました。二つの病院が合併し、得意な分野を活かして周産期・小児救急の体制を整える。なんて画期的なんだ!と、思ったのですが・…

小児医療センターは都心の真ん中に必要なのだろうか

東京新聞:小児医療センター移転問題 患者「家族の会」 県に要望書:埼玉(TOKYO Web) 埼玉南部の小児医療の環境が悪い。というのは前々から聞いていたのですが、 こういった移転の計画は知りませんでした。移転の内容をみると、さいたま赤十字と連携して、小児…