子ども医療費助成の自治体格差をなくすなら一律有料で

子ども医療費助成制度は自治体により差がありますね。
完全に無料な自治体もあれば、3歳までという自治体もあります。
国としては3歳までは2割負担としていますので、それ以上の助成は自治体が財源を出しています。
もとは税金ですから、自分で払っているわけなんですが。

しかし各自治体の財政状況により自己負担額がバラバラで、子どもに格差が生じているという現実もあります。国で統一した助成制度をつくるべき。という声もあります。

しかし、医療費の助成を手厚くすると、より医療費の問題は深刻化します。

助成を厚くして、自己負担額を減らすと、一人当たりの病院へ行く回数は増えます。
安いからって発想ですよね。なので、単純に1回あたりの助成金額も増えるだけではなく、回数自体も増えるので、医療費はもっと膨らんでいきます。

国で全額負担なんてことをしたら大変なことになります。
病院へ連れて行ったその子どもたちは、将来借金まみれの国を背負うことになります。

そう考えると「これ以上の助成が必要なのか」と疑問に思います。
子どもの医療費は小さい年齢ほど多くなる傾向があるので、現在の0〜3歳を1割負担を減らしているのは、結構妥当な仕組みとも思います。


なので、もし「国がやって自治体ごとの格差をなくし統一すべき」というのであれば、現在無料の自治体は有料にすべきですね。財源の問題を考えれば、「全国一律無料」はあり得ません。受診行動から見ても「一律無料」は弊害が大きすぎます。
その上で対象の年齢も広げられるといいと思いますがいかがでしょう。