日本の小児医療を知ってもらうことへの思い

「知ろう小児医療守ろう子ども達の会」代表の阿真さんの記事に共感する部分が多々あったのでご紹介。
自分はしゃべりが下手なので、引用しながら自分の考えをまとめさせてもらいたいと思います。


日本の医療−課題と展望−
小児医療を知ってもらうことで親の不安を減らしたい
知ろう小児医療守ろう子ども達の会 代表 阿真京子氏

『普通の日本の学校を卒業して、特に医療の問題に関心もなく過ごしてきたので、初めて子どもが病気になったときは何も知らないという状態』

『医療の問題は人が生きていることの問題ですので、特別な人が特別な勉強をして学ぶことではなくて、みんなが知っていなくてはいけないことだと思います。』

『私たちが小さい頃からの教育課程において、医療について学ぶ機会が本当にないということを実感として持っています。』

私も普通の学校を卒業して、母親は病気だったものの、自分では関心もなく過ごしてきました。
はじめての子どもが生まれて、少しは勉強しました。でもそれは症状ごとの形式的なことだけだったり。
もっと本質的な健康や人間の身体についてまでは学ばなかったんですよね。
ましてや医療という制度や業界なんて全く知りません。

「医療とは総合生活産業である。」
先日の北原先生の講演会より

医療は生活の一部で特別でもなんでもないと思います。

医療も環境とかと同じように学校で学べればいいと思うし、大人になっても学ぶべきだと思います。そして実感としても「そんなの知らなかったよ」ということがたくさんあります。

NICUのドクターはずっと病院にいた」

「その先生方の健康が守られていないというのはおかしな問題」

病院の先生っていつ帰ってるんだろう?ほんと忙しいな。
最初はそう思ってたんですが、本当に眠い目を擦ってるような様子。
しんどそうな顔している時もあるんですよね。

きっと自分の家庭の時間も減らして、他人の子どもを助けてる。
自分も長時間労働を経験しているので、そういう状態でベストの仕事ができないのはわかってる。
だから親としても労働者としてもベストな状態で仕事をして欲しいと思います。

「そしてお母さん、お父さんたちの不安を減らしたいという思いで」

「お父さん」が入ってる!そう、お父さんも当事者です!

コンビニ受診を減らしたいというようなメッセージは届かないと思います。

コンビニ受診という概念を持っていません。

いくら「コンビニ受診はよくない」と言っても、知らないんですよ。普通は。
定義も拡大解釈されがちで、「夜、軽症で受診したら」みたいになっていますが、実際受診する方は不安だったり大変だと思っているわけで、コンビニに行くような感覚では受診していないと思うのです。

自分の病気はすべて先生にお任せ、先生が何でも治してくれるものではなくて、病気についてまず自分が一番知ることが

医療の不確実性というものを知ってほしい

日本人の医療への信頼性は高すぎる。「依存している」と言ってもいい。
医師に聞けばどんな病気かわかると思ってるし、治せると思いこんでいる。
そうではなく、あくまで「確率」があり、天秤にかけるケースもあるということ。

どれだけ医療が進んでも、子どもさんたちに悲しいことが起きてしまうということもありますし、お産も安全なものではない

医療行為はゼロリスクはあり得ない。出産もそうです。
確かにリスクは極めて少なくなりましたが、ゼロではないのです。


医療について。
やっぱり学校などで教育として組み込みたい。
医療者と一般の人の情報格差(非対称性)はどうにかしたい。
最近どちらの知り合いも増えて、実感も出てきました。
医療については知るということは、根本的にメディアリテラシーも必要です。
本当に壁はたくさんあるんだけど。