0歳児の命

0歳の死因は1位〜3位で「先天奇形等」「呼吸障害等」「乳幼児突然死症候群」となっています。

平成23年の1歳未満(乳児)死亡率が2.3人/千人、生後4週間以内(新生児)死亡率は1.1人/千人になっています。また他の年代と比べて死亡数が非常に多いことが、新生児のうちに亡くなられる方の多さを感じます。

新生児の死因の多くも「先天奇形等」「呼吸障害等」です。
「呼吸障害等」は在胎日数が少ないと、呼吸傷害や血管障害が起きるので、俗にいう未熟児のケースだろうと推測します。

1位の「先天奇形等」ですが、先天異常をもって生まれてくる確率がどの程度かご存知でしょうか?

死亡率は10万人中77.8人なので約0.08%ですが、何らかの先天異常を持つ確率は5%以上と言われています。
大小、見た目に出ないもの、色々あると思うのですが、とても身近なものですね。

先天異常の場合、どうしても「遺伝」ということが気になり、「うちの家系には、そんな例はありません」なんて声も聞きますが、遺伝が関係するのは少数だそうです。
多くが「たまたま、赤ちゃんに異常があった」ということ。


さて、この一番の難関な時期を乗り越えると、次なる関門が「乳幼児突然死症候群」です。
未だに原因解明は難しい「病気」のようです。

乳児死亡率のトップ SIDS 乳幼児突然死症候群

こちらのサイトを参考に要点を抜き出しました。

・ほとんど睡眠中に起こっている
・生後4カ月をピークに6カ月を過ぎるとまず発病しないとされている
・軽い風邪がSIDSの引き金になっている可能性があり、冬のほうが発生率が高い
・うつ伏せ寝が直接SIDSを引き起こすとは考えにくい
 →異常の発見が遅れていることが原因

WHOの勧告

①若年妊娠を避ける
②たばこ、麻薬を使用しないこと
③妊娠周期を2、3年間とる
④妊娠回数を少なくする
⑤乳児は生後4〜6カ月間、母乳で育てる

乳幼児突然死症候群は、うつ伏せの窒息という印象を受けがちですが、全く別のもので、「病気」に近いもの。

平成11年以降は着実に減少傾向にあるようです。あくまでうつ伏せが原因ではないとは言え、あおむけに寝かせた方が防げるのは留意してください。

参考:厚生労働省
平成20年度乳幼児突然死症候群(SIDS) 対策強化月間(11月)の実施について