大病院より家庭医の診療所

特定の専門領域ではなく、赤ちゃんから高齢者まで総合的に診れる家庭医という言葉をよく聞くようになりました。
先日そんな家庭医の方の話を聞いてきました。

「特定の臓器・疾患ではなく、その人をみる」
「家族まとめてみる」

ということで、対象の範囲はとても広いです。
内科はもちろん、小児・皮膚・耳鼻科・精神科・(その他内臓系も全部)などなど、従来の診療科を横断的にみれる能力が必要です。

そのため、稀な病気は不得意にあたりますが、よくある病気に関しては95%みることができるそうです。
小児の場合でも、入院が必要な場合などは他院を紹介したりしますが、対応できる割合は変わらないそうです。

小児科に行くか、耳鼻科に行くか、皮膚科に行くか・・・
そんな迷いをしなくてすみますね。

しかし、この家庭医(総合診療科)は認定するような専門機関や制度が確立していないようで、まだ歴史の浅い分野です。
なんでもみれる既存のまちのお医者さんもいますが、こういった方は「元xx科専門」の人なので、診療の内容にはバラツキがあるのが事実です。専門外の分野には弱い医師も多くいます。


なので、研修をしっかり受けた家庭医。というのまだ少数で、そう近くにはいないと思いますが、これから増えてくると言われています。

95%対応してもらえるなら、大病院に行くより断然近くの診療所です。
待たずに済むし、家族も一緒についでに受診をしても嫌がられず、変化を追ってもらえるわけですから、ほとんどのケースで大病院に行く必要はないですね。

(今でも大病院に行けばいい治療が受けられるというのは幻想なんですが・・・)

近所に開院して欲しい、家庭医!