生活保護者の医療費負担の問題は受け皿がないこと

前回エントリーの続きです。

生活保護者が医療を受ける場合には、むしろ「生活保護者も一部自己負担すべき」。という医師の方が多数派です。という話。

その理由は、

 「生活保護費の半分が医療費」

という問題があるからです。

生活保護受給者の医療費無料は不公平か 医師の7割以上が医療費の一部負担に賛成 2012/11/25(日) 14:06:49 - サーチナ

自己負担まではいかないにしろ、少なくとも生活保護者が無制限に医療費をかけられることには反対されているかたが殆ど。

増える生活保護…医療費が半分、過剰受診も : 教えて!ヨミドクター : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

生活保護費の半分が医療費である理由 - BLOGOS

生活保護者を入院させ続けさせることで、病院側が不正な儲けを出したり、
受給者が不正を働き、多額の受給を受けていたケースもあります。

しかし、家族が入院患者を引き受けたくない、などという理由で退院させない「社会的入院」。
また、生活保護者の中には精神科への入院患者も多いのも理由になっています。

精神科の入院患者が多いとなぜ医療費が増えるか。
それは日本の精神科の入院日数が極めて長いからです。
諸外国と比べて1ケタ多い。10倍ぐらい長かったりするのです。

その根本には「隔離」に向かわせる社会的な力が働いているんですよね。
だから社会的入院も同じですが、そもそも周りも退院させる気がない。
ということになっている。

なのでこの生活保護者の医療費を抑えたいのであれば、自己負担させるより、社会的入院をしている患者や、すでに軽快している精神患者の受け皿を整備することも必要です。