水いぼのあつかい 〜社会的には?

前回のエントリーで、水いぼになった娘について、保育園とのやり取りを書きました。
そして、「水いぼはプールで感染しない」という点も散々触れました。

学会の見解もあったり、過去から医師の見解を見れば、医学的には治療の必要性はなく、プールを自粛しても感染の拡大を抑えることはできないのは明らかです。

娘を診た医師に関しては「うつらないから」と言い放つほどです。
それぐらい誤解が広がっているのは確かです。

じゃあ本当に「うつらないし、治療の必要はない」かというとそうは言ってません。
過去にも紹介したこちらのブログにもありますが、

「小児科医の子育て”ひとりごと”」というブログ より 『水いぼ』

アトピーなどを持つ肌の弱いこどもが感染すると難治化する場合もあり、元々乾燥肌の子(って、すごい沢山いそうだけど)や両親がアトピーだったりすると、広がりやすい傾向があるとか。
この場合、早目に治療して広がる前に除去する方がいいようです。
(うちの長男アトピー持ちなので取りました)

こういった、肌や症状によって。というのがまず一点。

そして社会生活的に考えて、こういった子どもにはなるべくうつさないようにしてあげる。
と考えるのも集団生活では必要になってくると思います。

例えばプールでビート板を共有しない。
と言いますが、実際には何らかの遊ぶものがあって、
「それを共有しないでね」と理解させ、行動させるのはかなり難しいと思います。

また男の子であれば上半身が接触する機会が増えるわけですし、同じ遊びでも服装だけ見れば感染する確率は上がります。

そして一番難儀なのは保護者への対応でしょう。
まず「病気について」と「うつらないこと」を理解してもらうだけでもほぼ不可能に思えます。

理解していても、皮膚の病気はどうしても見た目上、親も気になります。
感染しても大したことないよ。と、わかっていても、やっぱり可哀想に思えたり、なんかうつりそう。
というか、見かけ的に好きな人はいないでしょ?

そう考えると「服で覆うから」というのはとても納得しやすい着地点になるのではないでしょうか?
これは「医学的には必要ない」と言われても、「社会的な着地点」としてぜひ取り入れてほしいと思います。