働き方の選択〜退職の判断

働き方の最前線、駒崎弘樹(こまざき・ひろき)さんと山崎 亮(やまざき・りょう)の対談記事のご紹介

山崎亮 〈ハタラク〉をデザインする

私の働き方の考え方が、このお二人の影響を受けてたり、とても近いと感じる部分が多々あります。
なのでこの記事を読んで再び「働き方」の考えを振り返ってみました。

まず最初に就職した会社で、駒崎さんと同じようにハードワークを経験しました。
毎日終電に乗るような時期もあり、仕事以外何もできない。
駒崎さんとは「仕事がそこまで楽しくなかった」ことは大きな違いです。
なのでワークライフバランスを考えて(当時まだそういった言葉は普及してない)、退職しました。

それでもITの仕事は続けたかったので、その後は社内のシステム管理の仕事に就きました
ここではまさに6時には会社を出る生活を手に入れました。
仕事も楽しかったことが多いです。

しかし、それでも自分の価値観がどんどん変わっていって働くことに疑問を感じ始めました。

まず「金銭以外の付加価値」に関して、
得られるものが少ないと感じたこと。
自分が成長を感じる機会が減って、10年後の姿を考えたときに全く楽しみを感じなくなっていました。
「労働力を投資しているのではなく消費している」という言葉を聞いた時、まさにこれだな、と思いました。

次に子どもが生まれて、ワークライフバランスとして、ライフへの比重が夫婦で考えると、足りていない」と感じたこと。

ライフステージによってワークとライフのバランスを変えてもいいんじゃないか?
まさに子どもが小さい今が、一番ライフに比重を置きたい。
そうすると夫婦で正社員では、自分の理想の生活は送れませんでした。
育児と家事が時間的にどうしても疎かになる。

そこで私が退職する道を選びました。
前述の理由もありましたし、再就職するなら私の方が有利。
いや、そもそもやりたいことがあったので。
今ではだいぶライフに比重が置けて、少しずつ家の中もいい形になってきました。

ここまで思い切れたのは山崎さんの影響もあり、少ない収入でも金銭以外の収入があればいいじゃないか。という考えがかなり後押ししてくれました。

そしておまけみたいなものですが、商社という業態に否定的になっていたこと。

国産と輸入品。私はどちらも選択できるなら極力国産を選ぶようにしています。
それは品質といった考えからではなく、国内にあるものをわざわざ大量の原油をつかって、CO2を排出しながら持ってくることがとても疑問なのです。
とはいえ、もう選択することが難しいモノも多いですが。
家電や衣類の多く、一部の食材などなど。

そんなわけで、二人の対談を読んでみると、やっぱりそうだよなぁと大きくうなずいてしまいます。
今は駒崎さんのように、ライフとワークを線引きしてますが、子どもが大きくなればその線が薄まって、境目のない山崎さんのような働き方にシフトできれば最高だと思います。