子どものけいれんへの対応

子ども病気に関して勉強したり。救急車を呼ぶべき症状の話をなんど聞いても怖くて自信が持てないもの。

それが「けいれん」です。

わが子がけいれんを起こしたら、とても冷静な判断ができると思えません。
過去に頭を打って吐いたことがありましたが、やっぱり不安でしょうがなかったですからね。
(そのとき、土曜に午前中だったのですぐ近くの病院へ担ぎ込みました)

けいれんの中で一番有名なのは「熱性けいれん」というものです。

このけいれんがあるため「5分間は様子を見てから救急の判断を」
と、いいますが、この5分が心配でならないですよね。
(熱性けいれんであれば発作は3分ぐらいでおさまる)

じゃあ、その5分間は何をすれば?
上記サイトと下記資料をもとに調べてみました。

第26回日本小児救急医学会・区民公開講座特設ページ
「けいれんが起きたら」
東京都立神経病院神経小児科 熊田聡子 先生
http://www.convention-axcess.com/jsep/doc/26th_kumin/slide-3.pdf


けいれんが起きたときの対応

  • 平らなところで静かに横向きに。
  • 衣類をゆるめる

あとはひたすら観察(時間、けいれんしている部位、左右差、頭や目のむき)

これだけです。変に口にモノを詰めたりは絶対にしてはいけません。
なお、5分以上続いた場合も救急車ではなく、自分で連れて行ってもOKです。

とはいえ、やっぱり5分待てない。という意見も多いようで、以前に聞いた講座でも
「けいれんで冷静な判断は難しいと思うので、救急を呼んだり外来に駆けつけてもらって構わない」
という意見の小児科医もいました。

こちらの資料と上記サイトの項目をまとめると、下記のケースでは救急にかかりたいと思います

  • 5分以上けいれんがつづく
  • けいれんが左右非対称
  • はじめてのけいれん
  • けいれん後も意識の戻りが悪い
  • けいれんを繰り返す(1日に2回以上)
  • 何回も吐く
  • 頭を打った後のけいれん
  • 6歳以上で起こした
  • 熱がなく、泣いた直後ではないけいれん

さらに要注意のケース

  • 1歳未満、 特に6ヶ月未満の赤ちゃんに起こった
  • 熱が上がって24時間以上たってから、 けいれんを起こした
  • 手足の動きが悪い、 左と右の動きに差がある
  • ぐったりしている、 機嫌が悪い、 ミルクののみが悪い
  • 呼吸が苦しそう、 顔色が悪い


いずれの場合も、落ち着いた後には受診しましょう

赤ちゃんが泣いた直後に突然無呼吸やけいれんを起こす場合があるようですが、
こちらはあまり心配ないようです。

※追記
動画でわかりやすいものがあったのでご紹介

『家庭医のカテイノミカタ 熱性けいれん編』