日本の医療費と公的医療費の比率 OECD2010データから
以前も紹介したのですが、日医総研のワーキングペーパーが面白いです。
今回もその中から「医療関連データの国際比較2010」を読んでいて、
(元は「OECD Health Data 2010」なんですが、分析されたもので、
特に英語が苦手な私にはとても重宝します)
日本の医療費について、公的医療費の割合がどうなのか?
というのがイメージしにくかったので、いくつか資料を重ねてみました。
使ったのは次の3つです。医療費/人、公的医療費比率、GDP比率。
選択した国は完全に主観です。
先進国・社会保障、医療の手厚い国・日本と数値的に近そう、
という国を感覚で選んでいます。
やっぱり日本の医療費/人は低め。
それだけだとその国の経済力に影響するなぁ。
と思ったのでGDP比率も追加しましたが、
やっぱりGDP比率でも低い位置です。
他のページには受診回数が載っていますが
その辺も含めるとやっぱり日本の医療はとても安上がり。
さらに消費税と社会保障などの話題があるので
公的医療費の割合もわかるようにしてみました。
そうすると公的部分の割合が少ない感じはしないんですよね。
なるほど、
「混合診療で自己負担額の増額で不足分を補う」
という発想がこの辺りから出てきそうなのは納得。
制度や現場の事は置いておくなら。
他にもいろいろ面白い資料なので、また書きたいと思います。
【 出典 】
日医総研ワーキングペーパー
医療関連データの国際比較2010
−OECD Health Data 2010より−
No.223
2010年9月10日
日本医師会総合政策研究機構
前田由美子・法坂千代